アレクサンダーテクニークとは
様々なことに役立ちます
アレクサンダーテクニークを身につけることで、体の硬さや緊張を改善していくことができます。また、この体の状態がよくなることと、自分の体の状態を認識しやすくなることを通じて、過剰な緊張が緩和されて「落ち着く」「安心する」感覚が芽生えやすくなります。
how_to_reg体のこりや不調
- check腰や背中の慢性的なこり
- check肩こり・首こり
- check楽な呼吸。呼吸が深くなる
- check深く眠れるようになる
how_to_reg姿勢・動作
- check自然な姿勢
- checkしなやかでスムーズな動き
- check楽に軽く歩ける
- checkデスクワーク作業での負担軽減
- check階段の上り下りの負担を軽減
- checkO脚・X脚修正、外反母趾修正
how_to_reg過剰な緊張、気持ちの安定
- checkいつも抜けない緊張が抜ける
- check人前での過剰な緊張が緩和される
- check日常の中で「落ち着く」「安心する」感覚が生まれる
- check集中力の持続
how_to_reg楽器演奏
- check楽器演奏でより楽に軽く自由に動くことができる
- check音の響きが変わる
- check力強い演奏が行える
- check本番での過剰な緊張が緩和される
- check故障の症状の緩和と、その予防につながる
how_to_reg発声(歌/演技/会話)
- check楽に声が出せるようになる
- check声の表現の幅が広がり、声の響きが変わる
- check本番や人前での過剰な緊張が緩和される
- check吃音(きつおん)の症状の緩和
how_to_regスポーツ、武道
- check「力をのせる」「力がのった」感覚を得られる
- checkスピードの向上、強い衝撃力を伝えられる、瞬発力の向上
- check姿勢バランスの向上。
- check疲労の軽減
- check勝負所で通常の力を発揮する
- check気負い負けしない
- check平常心の持続。集中力の持続
how_to_reg乗馬
- checkあぶみをしっかりと踏めるようになる
- check姿勢の安定とバランスの向上
- check脚の安定
- check馬とのコミュニケーションの向上
- check乗馬に伴う背中や首、肩の痛みの緩和
- check競技会や試験時での通常時の技術を発揮できる
how_to_regダンス、舞踊
- checkしなやかでスムーズな動き
- check力強さを表現できる
- check余計な力を抜ける
- checkバランスの改善
- check故障の症状の緩和と、その予防につながる
- check本番での過剰な緊張が緩和される
効果には個人差もあります。また、これはトレーニングであって治療行為ではないため、全ての解決にならない場合もあることは留意ください。
効率的な体の使い方
アレクサンダーテクニークは、一言でいえば「効率的な体の使い方」です。つまり、最小限の筋緊張で特定の動作を行うことです。多くの人は、余計に筋肉を収縮させて動作をしてしまいやすく、そのために痛みや機能制約を起こしてしまいます。それをやめるようにする技術がアレクサンダーテクニークです。 既存のアレクサンダーテクニークでは「首の筋肉の緊張を緩める」ことを中心に学びます。こうすることでも余計な筋緊張は抜けますが、首の緊張に気づく難しさがあり、ある程度習得するには数多くのレッスンが必要になるでしょう。 しかし、首の筋肉の緊張を生じさせる理由があるのです。その原因を特定せずに、ただ反応として起こっている「首の緊張」を緩めようとしても、定着しにくく、元の状態に戻りやすいのです。何度も緊張を緩めた状態に導いてもらって経験を増やす必要がでてきます。
体の支え方が原因
その原因とは「体の支え方」なのです。私たちは起きているときは、立っているか座っているかのどちらかの形で体を支えています。体を動かすのと同じく、体を支えることにも筋肉の収縮を使っているのですが、この体を支えるための筋肉の使い方が過剰なものになりやすいのです。 私たちの行う全ての動作や作業は、体を支えながら行っていますよね。つまり、その体の支え方の過剰な筋緊張は、動作の中に含まれてしまうのです。そして負担を与えたり、機能制約を加えてしまう形になって、痛みやこりを起こさせたり、本来のパフォーマンスをできなくさせてしまうのです。 体の支え方で筋を余計に緊張させている状態というのは、わかりやすくいえば「体を動かさないようにしっかりと支えている状態」みたいなものです。確かにこの方が倒れにくくはなりますが、ここまでしなくとも大丈夫なんです。そもそも私たちは体を止めることはできませんし、一定の揺れを持ちながらバランスをしている状態なんです。 体の支え方のために、余計な筋緊張が生じる部位としては、主には股関節周り、胴周り、そして首周りです。体軸部の主要関節といえます。前述した首の筋の緊張というのは、これの一つにしかすぎません。そして、体の支え方という原因を認識して、全体の支え方を有利なものに変えた上で、体の緊張を抜いていくのと、原因を認識せずにただ首の筋の緊張を抜くようにするのとでは、結果は違ってくるのです。 より早く緊張を抜けるようになるのは、もちろん原因を認識して全体の支え方を有利なものに変える方です。
体を置く状態
アオキメソッドでは、この方向でクライアントを導いています。つまり、原因を放置せずに、より有利な体の支え方を実現できるようにしていきます。この有利な支え方というのが、重心動揺ともいいますが、一定の揺れを持ちながらバランスをしている状態です。例えれば、物や人形が単に床面に置かれているだけの状態です。 そうなんです。この「置く」状態こそが、私たちの本来的な体の支え方なのです。木は地中に根をはった形で支えられている物ですね。家やビル、電柱などもやはり地中に杭を打つような形で支えられている物です。私たちはこれらとは違い、表面に置かれている状態で支えている構造様式なのです。 この体を置く状態が目指したい有利な状態となり、それを「プレイシング(placing)」と呼びます。置く=placeから来ています。プレイシングをしていくことで、体の支え方から余計な筋の緊張を抜きやすくなります。そして、プレイシングした上で動作をしていくことで、負担を減らし、機能制約を減らしていくことができます。 何をするのでも私たちは体を支えながら行うので、プレイシングは私たちの体の使い方の基本技術となるわけです。レッスンではこの基本技術を実際の生活や活動に活かせるように学んでいきます。 ブログ「身技道」でより詳細に、わかりやすく解説しています。
全ての基本となる技術
このアプローチの仕方は、アレクサンダーテクニーク最先端の技術といえます。代表の青木は、この独自のアプローチを日本国内だけでなく、海外の指導者にも伝えている活動をしています。2015年にはアレクサンダーテクニーク最大の国際的なコングレスがアイルランドで行われましたが、そこで日本人で唯一ワークショップを行いました。英語で考え方を説明したブログ(Advantageous Intention: https://advantageousintention.com)もあります。少しずつ考え方に関心を持ってもらえてきています。 とても効果的なものですので、ぜひこの技術を身技レッスンで学び、パフォーマンスに、生活に、痛みの改善にと、貴方の問題改善に応用していただきたいと思っています。
他の姿勢法との違い
他の姿勢法の多くは、くびれ作りや美しさを追求した姿勢という「形」を求めるものや、「背すじを伸ばす」「腰・骨盤をたてる」「胸をはる」など、部分的な体の使い方に留まるものが多い。これは体に余計な緊張を強いたり、内臓を圧迫したり、呼吸を妨げてしまうケースもあるなど、必ずしも健康につながる質的に良い状態にならない場合があります。 アレクサンダーテクニークは姿勢や体の使い方の質を求めるものです。「いかに余計な筋収縮をもたらさずに姿勢維持ができるか」を追求したものである。それは、体の健康状態を良好な状態にしていくだけでなく、自然な美しさや自然なたたずまいといった形や見た目にも良いものともなり、更にはバランスの安定から心の落ち着きや安定などにもつながる可能性を持っている。
腹筋の過剰な緊張をやめることの重要性
レッスンではハンズオンといって服の上から生徒の体に触れて、生徒の体の筋緊張の状態を得ます。その上でよりよい状態を提案していきます。ハンズオンをすることでその生徒に、単なる言葉の指示やイメージだけでなく、直接的な経験を与えられるからです。 このようなレッスンを続けていくうちに、多くの方が腹筋を過剰に緊張させていることがわかりました。そしてこの過剰な緊張がよくない影響を体全体に与えていることも。呼吸、声、コミュニケーションへの影響に加え、自律神経を通じた内臓機能への影響、背中や首の筋群の過剰な収縮があげられます。ある意味で、私たち存在全体への影響を与えるといってもいいでしょう。東洋的な身体思想では腹部にあたる「肚」を大切にしてきました。その意味がわかります。 アレクサンダーテクニークを学ぶことで、腹筋の緊張を抑制していくことができるようになります。この腹筋が過剰な緊張を持っていないとき、私たちは安らぎを感じたり、力の本領を発揮しています。
この体の使い方は、小さい子供達が体を使う感覚です
幼児や小さい子供達は、本人たちは全く意識していないが、アレクサンダーテクニークで推奨する体の使い方に近い感覚で姿勢を維持したり、動いていると思っています。幼児は背骨のことや、背中の筋で支えているなんて知りません。でもきれいに立って、やわらかい動きをする。彼らは、やりたいと思ったことをやっているだけです。「立ちあがって、あそこに駆けていきたい」のように。 しかし、無意識の領域では、大人以上に頭の重さを認識し、体全体のバランスをとっていると思います。大人ほどそれを支える筋が発達していないからです。効果的に使わざるを得ないのです。「立ち上がって、あそこに駆けていきたい」という思いの中には、「自分の頭をあげて上体を起こし、頭も含めて体全体を前に持っていこう」という無意識的な反応があると思うのです。彼らには背中への意識はないため、上体を起こしあげる感覚は、体の前側で踏ん張る感覚でしょう。 アレクサンダーテクニークの意識で体を使っていくことは、私達が小さい頃に素直に体を使っていた感覚を「取り戻す」ことにつながります。小さい頃はこうやって体を使っていたんだ、と。別の視点でみると、私たちはこれを記憶しているんです。新しい感覚のような感じがしますが、久しぶりなだけなんです。
プロフェッショナルな人のメンタルトレーニングでもある
スポーツや楽器演奏、俳優、ダンサーをプロでやられている方は、沢山の修練もあったと思いますが、元々体の使い方がよかったり、動きの勘がいいという要素もあったと思います。こうした人からすると、アレクサンダーテクニークの意識を少し実践するだけで、ラクに感じられる人もいるでしょう。これは大人になっても小さい頃の感覚をそれなりに持ち続けている方です。「なかなか言葉にできなかったけど、自分がやっている感覚はこれだ」と思われる方もいるかもしれません。 そんな人にとっても、これは役立ちます。それはプレッシャーがかかった時にも、自分のいい状態を意識的に持ち続けられるからです。これはメンタルトレーニングでもあるんです。それはこの身体法に意識が関係するからです。プレッシャーがかかった時は、誰でもその刺激に捕われて我を忘れ、そのことが自分の体の感覚をくるわせてしまいます。その時にいい状態を思い出すことにつながる体への具体的な指示を持っていられれば、自分の本領を発揮できるからです。 音楽家やアスリート、ダンサー、武道家など体の動きが伴う行為の場合には、平常心などの自分の好きな精神論に加えて、体への使い方に関する具体的な意識を持つ、またはそれを「思い出す」という積極的な行為が、どんな場合でも本領を最大限発揮していくことに役立つでしょう。
ヨガ、フィットネスなどの日頃の運動効果が更に向上します
運動は大切なことです。現代社会での生活は、便利になったし、エンターテイメントも増えた一方で、私たちが体を使って動く機会を減らしています。この点では運動を意識的に行っていくことは大切なことです。だからこそ、ヨガやフィットネスが盛んになってきました。ランニングやバイクを行う人も増えてきました。こうした運動の際にプレイシングの意図をもつことで、この活動の中で生じてしまう余計な負担を減らし、その効果を向上させられます。 また何よりも、こうした意識的な運動の中で、アレクサンダーテクニークを取り入れていくことで、日常の生活だったり、様々なパフォーマンスの際にラクな動きや姿勢を行いやすくなれるのが大きなメリットです。 ヨガやフィットネス、ストレッチ、ダンスをされている方で、元々は体をラクにしたいと思って始めたが「いまいち変わらない」「他のところがこる感じになった」という方もいるかもしれません。アレクサンダーテクニークを取り入れていくことで、こうした運動の本来の効果を得られやすくなると思います。
アレクサンダーテクニークを身につけるには
アレクサンダーテクニークは様々な分野に応用していけます。自分でやっても「どうも感覚がわからない」という方もいらっしゃると思います。ぜひレッスンにいらしてください。一度のレッスンで「軽さ」「ラクさ」「力がのった」感覚をお伝えできると思います。
体験レッスンで実感を得てみよう 体験レッスン申込フォームへ ※体験レッスンは、マンツーマンで45分4,500円!
しっかり身につける場合は12回のコースレッスンをおすすめします。 「アプローチ」という言葉を使ったのは理由があります。アプローチに「方法」という意味もありますが、「近づく、接近する、対象とするものに迫ること」という意味もあります。自分の本来持っている力を出せる状態に近づけていく、小さい頃のような余計な緊張がなく柔らかく、しなやかな体の使い方に限りなく迫る方法であることを表現したいと思い、この言葉を使いました。 もっと大きな視点でいえば、私たち人類はこれからも環境に適用しながら進化を続けていくのでしょう。その進化した先のあるべき姿に「より近づけたい」という思いも込めています。ぜひあなたの生活や活動の一部として、アレクサンダーテクニークを取り入れてみてください。